死ぬこと以外かすり傷を読んで

書籍

 著書の箕輪さんを最初に知ったのはたしかホリエモンの「多動力」を読んだときだった気がする。その時は凄腕の編集者がいるくらいにしか思っていなかった。その後、対談などで箕輪さんを見るようになって、ついに自らの著書である「死ぬこと以外かすり傷」という題名の本を出したということですぐに読んだ。

 どうやらNews Picks Bookというレーベルの本を編集しているらしい、と知りそのラインナップを見て衝撃を受けた。「多動力(堀江貴文)」「人生の勝算(前田裕二)」「モチベーション革命(尾原和啓)」「お金2.0(佐藤航陽)」「日本再興戦略(落合陽一)」「AIとBIはいかに人間を超えるのか」「読書という荒野(見城徹)」と7冊もこのレーベルの本を読んでいて、どれも素晴らしい本だったことが記憶に残っているものばかりだった。そしてどれもベストセラーになっている。

 私は知らず内に箕輪さんの編集した本に惹かれていたのだ。正直本を買うときに編集者をみることなく著者だけをチェックしていたが、この結果から編集者が本に与える影響と共に、箕輪さんの編集者としての力を実感した。

 そんな天才編集者と呼ばれる箕輪さんの仕事論や人生論はとても興味深いものが多かった。今回この本から学んだことを書いていきたいと思う。この書評ページだけでは書ききれないことは雑記として別に書いておく。

 

予定調和を破壊する

 初っ端から衝撃を受けることとなった。それは箕輪さんが高校生の時のはじめての海外旅行の体験談を聞いた時だった。お金もない状態で帰国際にパスポートを紛失してしまったというエピソードだ。しかし、この時の心情を次のように表現している。

乗るはずだった飛行機は飛び立ち、英語は全くしゃべれない。当時はスマホもLINEもグーグルもない。その瞬間、最悪な不安に襲われる中で、アドレナリンが噴き出す音が確かに聞こえた。(本書引用)

 何の変哲もなかった旅行が、この出来事によって新たな自分の物語になり、成長の経験になったという。これを皮切りに箕輪さんは常識を超える行動を手に入れた。

新しいものを生み出したければ、予定調和や合理性というものからあえて離れて、自らトラブルに突っ込んでいかなくてはいけない。(本書引用)

 私はつい数日前海外旅行から帰ってきたとき、まず思ったのは「日本語が通じるし、パスポートの紛失を常に気にかけている必要もないし、いつでもお金がおろせる。日本最高」というものだったが、こういうところから気づかぬうちに安定志向に陥っていて、新しいものを見つけることとは程遠いところにいたことを実感させられた。確かにそうだ。予定通りに進んだ旅行からは自分の予想していたことしか得ることができないだろうし、できなかった。

 予定調和を壊すことから新しいものや発見は生まれる。不安を乗り越え解決した先に新しいことがあるという。言葉にすれば普通のことのように聞こえるが、それを強く実感させられた。

 

社員としてのアドバンテージ

 最近のビジネス書では自分のやりたいことをやることが薦められていたり、就活をして会社にしがみつくことを否定する切り口のものが多いように感じていたし、納得していた。しかし、箕輪さんの社員としてのアドバンテージの話は合理的でとても参考になるものだった。裏の裏をかかれたというか、新しい見方を私に教えてくれた。

フリーランスだったら、すべての費用を自らのリスクで背負わなくてはならない。
幻冬舎の社員であるおかげで、僕はこれらのインフラと人と金、会社が築き上げてきた信頼、そしてノーリスクで勝負する権利を利用できる。個人ではなし得ないスケールで働くことができる。(本書引用)

 これこそが会社を利用するという働き方だと思った。そして、会社というフィールドで自分をブランド化する力をつけ、そこから自分の力で稼いでいけるようになる。

 若手のうちから自分で動くことが許される環境のある会社がどのくらいあるのかは分からないが。それでも自分から動いてみて、動かせてもらえないような会社なら辞めるという選択肢を取るというのが正しいのだろうか。

 会社の中で実績を作り、会社の外で給料の何十倍も稼ぐというスタイルはまだ珍しいが、これからは続々と出てくると思う。今のうちに、この新しい働き方をインストールしておくといいかもしれない。(本書引用)

 

本の紹介

 今絶賛話題中の人とあって、現在アマゾンの書籍の仕事術カテゴリ1位となっています。さすがベストセラー製造機である箕輪さんの本だと思います。たくさん学ぶことがあったので、よければ読んでみることを薦めます。

 

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