意志力と習慣について考える

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意志力とは?

「自分は意志が弱い」と思っている人、集中力が続かない、やる気が出てこない、と思っている人がたくさんいると思います。そもそも意志力というものの正体とは何なのでしょうか。そして自分の理想通りの行動をとることができる人間になるためには何を心掛ければよいのかを「ぼくたちは習慣で、できている。(佐々木典士)」を参考に考察していこうと思います。

自分なりの捉え方のため、著者が意図しない内容になってしまっているかもしれないので、オリジナルが気になる方は実際に購入することをお勧めします。

 

人間の生物的特性

そもそも人間は、長い目で見た利益よりも、目先の小さな利益に飛びついてしまう生き物である特性があります。人間の脳には本能的なホットシステムと理性的なクールシステムの2つがあるためです。

 

ホットシステム → 「古い脳」 大脳辺縁系、線条体、偏桃体
クールシステム → 「新しい脳」 前頭葉
(本からの引用)

 

ホットシステムは自分の欲望の言うままに動きたいという命令を出し、それをクールシステムが抑えてくれます。要するに、ホットシステムは目先の利益を考え、クールシステムは長期的に考え抜いた利益を考えることができます。ここを意識的に制御する力が意志力なのではないでしょうか。

確かに、頭ではやらなければならないことを分かっていても、体が違うことをしてしまうという経験は誰にでもあることから分かると思います。私もよく経験します。

 

しかし、この両システムを制御するにあたって、「感情」が大きく影響するようです。正確にはセロトニンの量で、セロトニンが少ないときは、目先の報酬を取ろうとし、多いときは将来の報酬を待とうとするという実験結果があるようです。

 

したがって、人間には感情があるので、そもそも意志力というものは頼りない存在のように思えます。そしてクールシステムも自分の都合の良い理由を作り出してしまいます。

 

そもそも、意志力というものが頼りない存在としてとらえて別の方法を考えるという考え方に驚きました。この捉え方には自分が怠け者と感じている人を一変させることができる可能性を感じました。

 

無意識行動 「習慣」

人間は、意識的に欲望を抑えるのは難しい生き物です。そこで、習慣という無意識行動について考えます。この習慣についてものすごく詳しく書いてあるのがこの本です。

 

 そもそも、人間とは意識的には自分の感情や欲に負けやすい存在です。自分が怠け者なのではなく、意志力や集中力というものを持つ人はいないと考える方が正しいと思います。できる人というのは、習慣を用いて、無意識的にできる行動をとっているのだと考えることもできます。

 

だったら、簡単です。習慣というものを理解して、悪い習慣を断ち切り、良い習慣を身に着ければ、意志力を使わずに正しい行動をとることができるはずです。

 

トリガーによって習慣を作り出す

習慣の要素として、トリガーというものがあるようです。習慣は何らかのトリガーによって引き起こされ、それは悪い習慣にも良い習慣にも言えることです。ということは、悪い習慣のトリガーを見つけて、それを排除し、良い習慣を身に着ける場合は、トリガーをはじめとして習慣づける必要があります。

 

例えば、YouTubeを見る習慣というのは、スマホを手に持っていて、赤いアプリのマークが目に入ることがトリガーとなって、無意識にマークをタップしているように私は考えています。さらに、無駄に食べ物を買って食べてしまうというのは、冷蔵庫が目に入ることや、コンビニの前を通ることなどがトリガーとなっているのかもしれません。

 

それらのトリガーを断ち切ることが大切なのであって、習慣の最中に意識的に我慢する段階に入っているのであれば辛いだけです(←大事)。そもそも人間の意志は弱く、その意志力を頼ること自体が間違っている。

いい習慣を手に入れるためには、悪いものはどんどん捨てなくてはならないのです。

 

そして、良い習慣を引き起こすトリガーを仕掛けることを考えます。例えば前日に机の上に物を用意しておけば、それを見ることがトリガーとなるかもしれません。このトリガーの仕掛け方は様々なので、自分にあったものを試し、毎日繰り返すことが大切になってきます。

 

人間は一度行動に入って初めてやる気というものが出てくるようです。

「やり始めないと、やる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は、何かをやり始めないと活動しないので」
(脳科学者 池谷裕二) 本からの引用

 

自分が意志が弱い人間だと感じているのであれば、そもそも習慣から見直すことが大切になってくるかもしれません。

 

本の紹介

この本の著者である佐々木典士さんは「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」の著者でも有名な方です。この本はとても読みやすく、新たな学びがたくさん入っています。実験から理論を導くところが多かったり、中盤では、習慣に必要なことがリスト形式で書かれているため内容がまとまって頭に入ってきます。

習慣とは何か?そして、習慣を身に着けるための具体的なステップに興味がある方は必読です。怠け者を根本から変える力が習慣にはあるように感じました。

 

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